ブックレポート第4回 桃太郎(芥川)
桃太郎
著:芥川龍之介
https://www.satokazzz.com/airzoshi/reader.php?action=aozora&id=100
芥川龍之介が書いた桃太郎という、何とも贅沢な二次創作である。二次創作と言うと安っぽく聞こえてしまうのは、二次創作=素人というイメージが私の中で強いためであろうか。
二次創作といえば、森見登美彦も「新釈走れメロス」という面白い本を出している。森見節溢れる言い回しに、ファンとしては垂涎ものだ。
この桃太郎の概要としては、性悪の桃太郎が私利私欲のため、平和な鬼が島を侵略する物語である。
もしかしたら、戦勝国である人間側に都合のいいよう捻じ曲げられた歴史が、現代に語り継がれている桃太郎なのかもしれない、と思わされてしまった。
私はこの桃太郎を読んで、自分本意な人間たちと善良な魔族という革新的なファンタジー設定がかつて、なろう小説やSS掲示板で流行ったことを思い出した。今まで疑問も抱かずに敵視していた者たちが、実は善良な存在で、我々人間が悪だったという何とも痛烈な設定は、下手をすると現代の風刺に使われてもおかしくないような切れ味がある。
ブックレポート第3回目 高瀬舟
高瀬舟
著:森鴎外
高瀬舟とは島流しにされた罪人を送る舟のことだ。罪人は一人だけ親類を舟に同乗させることができる。主人公の庄兵衛は、その舟を護送する役人だ。
そんなある日庄兵衛は奇妙な罪人に出会う。名を喜助といった。
喜助は、今から島流しにあうというのに、楽しそうな様子である。気が狂った様子もない。不思議な男だ。なんでも、喜助曰く、自分は京都にいた頃、随分ひどい暮らしをしたもんだから、それに比べたら、島での暮らしは心躍るばかりだという。苦労続きの喜助にとって、お上から渡された幾ばくかのお金は、生涯手にしたことのない金額だという。
喜助の話を聞き、庄兵衛は、この男と今の自分を比べてみた。確かに今の自分は、生活に苦労はしていないが、余裕があるわけではない。喜助と自分に一体どれほどの差があるというのだろうか、庄兵衛はそんな疑問を抱いた。
喜助は弟を殺した罪のため、これから島流しの憂き目にあうそうだ。その仔細は以下の通りである。
喜助は両親を亡くしてからというもの、弟と二人で困窮した生活を送っていた。そんな折、弟は病に伏せる。働くこともできず、あまつさえ兄に苦労を掛けた自覚のあった弟は、喜助にこれ以上負担を掛けることを厭い、自殺を試みた。しかし、自死には至らなかった。弟が部屋で苦しんでいたところ、喜助が帰宅する。弟は喜助に、俺を殺してくれと頼み込む。悩んだ末、喜助は弟を楽にするためその手を汚したのだ。
話の大筋はこんなところだ。私は高瀬舟を読んだ時、喜助が弟を手に掛けたように、どちらの選択をしても後悔するかもしれない状況はそれ程珍しいものでもないのではないかと思った。
私なりに、判断に悩む例題を考えてみた。友達の恋人の浮気現場を目撃した時、友人にその事を話すだろうか。これは人によって意見が相当分かれると思う。彼らがまだ仲睦まじい関係を築いているのだとすれば、胸の内に秘めておくかもしれない。だが、友人のためを思って真実を告げるのが正しいと判断するかもしれない。
口を噤んだほうが良いのか、真実を教えるのが良いのか、人間関係に明確な答えはない(と思っている)以上、悩み続けるのが人の性なのかもしれない。
幸い、私は人生経験が薄っぺらいので、そのようなケースに遭遇していないが。
ブックレポート第2回目 手袋を買いに
手袋を買いに
著:新美南吉
小学校の国語の教科書に載ってるような読みやすく良い作品であった。途中、笑みがこぼれてしまうような小狐の可愛らしいドジもあり、癒やしをもらえた。
私は、人間から距離を取りひっそりと暮らす動物作品に滅法弱い。テイストこそ違うものの、狐と人間の関わりというだけで、ごんぎつねを彷彿とさせられたのは私だけであろうか。中身は全く異なるので私の早とちりであったのだが。
最初、狐が街に手袋を買いに行く、というもんだから、てっきり動物が人間のように文明を築き上げている世界観なのかと思ったが、どうやら人間にバレないように街に繰り出すらしい。ごんぎつねの例があるため、私はいつ狐たちが非業の死を遂げるかとハラハラしていたのだが、蓋を開けてみたら、血も出ずに幕を下ろした。
余談だが、私は非恋や鬱展開をウリにするような映画や小説が苦手だ。ヤワな精神を持つ私はハッピーエンドしか受け止められないのだ。しかし、いざ病に臥せったヒロインが出てくると涙を流して、あぁこの映画は泣けるな、なぞと嘯く自分もいる。私のような人間がいるからこそ需要が生まれるのかと、その時初めて気づいた。
もしや、小説というのは、喜びや楽しみだけを表現すると、薄っぺらく感じてしまうものなのだろうか。怒りや哀しみを誘う展開を用意してこそ、ストーリーに奥行きが出るのだろうか。長編小説で終始平和な展開でお話が進む作品を挙げよ、と言われても私はパッと思い浮かべることができなかった。直感だが、短編だからこそ出せる味というのはきっとある。それを言語化できるほど本に触れていない自分を恥じるばかりである。
このようなブックレポートを定期的に、できれば週1以上のペースで執筆したいと思っているが、本作品を通じて、作品の選定が難しいことに気づいた。長い小説は読むのが億劫なので気がのらないのが、短すぎても書くことがなくなる。
今日から本の紹介始めていきます 第1回目 山月記
山月記
山月記。国語の教科書に収められているほど有名な話であるが、大人になった今もう一度読んでも面白かった。概要をざっくり説明すると、李徴という才気溢れる男が、夢半ばで挫折し自尊心がボロボロになり、突如旅先で虎になったお話である。人間が突如異類の身となる話というのはそれだけでインパクトが有る。ウェブ小説で人外転生というジャンルは未だ根深い人気があるが、山月記はそれとは少し話の方向性が異なる点に注意だ。
授業で扱われる「山月記」が伝えたい教訓を探るのは簡単だ。才能があっても、人を寄せ付けず、教えを請わないで、一人で成功するわけがないということだろう。
それを理解するためには「臆病な自尊心」が表すものものをしっかり把握しておかなくてはならない。
臆病な自尊心を説明するために、本文の一部分を引用させてもらう。
「己の珠に非ざることを惧れるが故に、敢て刻苦して磨こうともせず、又、己の珠なるべきを半ば信ずるが故に、碌々として瓦に伍することも出来なかった」
ここを少し意訳すると、己が非才だと気づいてしまう恐れがあるため、苦して才能を伸ばそうともせず、己が非凡であるのを半ば信じているから、凡夫と交わることが出来なかった。ということだ。
この臆病な自尊心というのは、何も李徴だけでなく、多くの人が胸の内に飼い潜めているのではないかと思う。昔何かしらで結果を出したものの、今は何処かパッとしない生活を送っている、なんて人にはとても刺さるのではないだろうか。なまじ実績がある分、自分の才能には自信があるものの、高みを目指していくと、やがて自分が凡人であったことに気づく。かくいう私も臆病な自尊心を飼いならした一人である。
因みに、定期試験ではこの臆病な自尊心の他にもう一つ、「尊大な羞恥心」というやつがよく問われる。臆病な自尊心というのは字面からある程度内容を推測できるが、尊大な羞恥心とはどういった意味だろう。対になっているだけで中身は同じことを述べているのだろうか。この辺りを聞かれても、私は答えに窮する。私の読解力のなさにご容赦願いたい。
潜在解放ソニアさん、不死と言えど流石に痛みはあるのか起死回生を引っ提げて華麗に前線復帰か!?
巷では潜在解放が来たから契約追加はされないのでは!?と囁かれていますが、この強化っぷりには流石の辛口Twitter民もニッコリ
リズやミトラが引けると信じてはや200日。そんな幸運には見舞われませんでしたが、ようやく余った精鋭の宝珠を無事吐き出す事に成功しました(安堵)
下記の画像が解放ソニアの全貌です。いやー、真っ当な強化がなされてホント嬉しいです。地味にセレチケから入手可能という点もポイント高いですよね!
ステータス面では攻撃力が10%、HPが20%上昇します。
ソニアの祝福[10]。これが本当に助かります。従来の祝福[5]では正直心もとなかった面もあったのですが、10もあると耐久力は凄まじいものです。これで安心して起死回生を狙えますね!
キラーはパラディンキラーの一つしかありませんが、使い道の多い良キラーですし、ソニアの火力の前ではキラーを意識せずとも十分活躍が期待できます。
ステータスの上り幅こそフランシールと比べて少ないですが、FSや特殊能力の強化が素晴らしいです。正直猛毒耐性[弱]追加は謎強化でしたが(笑)
そもそも、潜在解放キャラは何故か状態異常耐性が追加される傾向にありますし、そこは深く考えても仕方ないですねw
実際に現在開催されている外地で以下のパーティーを組み、早速使用してみました。
はいそうなんです。ようやくプライヤを引き当て、我が陣営でも起死回生アタッカーを組めるようになったんです(歓喜)
ウザい自慢はここまでにして、使用感を述べようと思いますm(__)m
テイルとプライヤは定番の組み合わせなので語るまでもありませんが、バフ&短縮&回復と隙の無い組み合わせですよね。
オーディンはLS要因と、CT0スキル持ちのアタッカーとして入れています。プライヤ一体だけでは短縮が間に合わないケースも多々あるので、彼をお招きしました(^^♪
祝福持ちがパーティー内に二体もいるので、99%他傷ケアもばっちしです(笑)
ネックとなったのはプライヤの回復が間に合わなくなるケースでしょうか。また、状態異常を巻く編成ではないので、生き残った敵の挙動によってはプライヤやオーディンが落ちてしまう危険も生じます。
色々改善点は見つかりましたが、ソニアのおかげでまたパーティーを組む楽しみを見出せたので、本当に今回の潜在解放は嬉しい限りです。
そして私は今度の4周年で今度こそジュディスの契約追加がなされることを期待して待っています!ほんと祈ってますからね!
ではでは~、ご覧になっていただきありがとうございました!
神獣光臨ー幻獣級オート周回ー リティシアとコーギーのキラーが被っているなんて気づかなかったorz
周回イベントって、少しでも早いタイムを叩き出せるよう、パーティーを吟味する時間が一番楽しいよね。
新年あけましておめでとうございます。
ブログのネタを見つけても記事に仕上げるまでの労力がしんどい腐れ大学生です。
本当はイベントの時に出したかった記事なのですが、ダレてしまいここまで引っ張ってしまいました。。。
さてさて、気を引き締めなおして本題に入ろうと思います。
今回も例にもれず周回パの紹介に預からせてもらいます。
行動順は正直適当です(-_-;)
肝としましては、リティシアとコーギーです。神獣光臨幻獣級では、敵に妖精と神が多く出現します。そこでそのダブルキラーを持つ彼女ら二人を入れてあげました。残りの二枠に短縮ループを担えるユニットを入れてあげれば周回パの完成という訳です。
実際にタイムを計ったところ、3分25秒程度でした。記録上では他にも3分45秒。3分05秒。2分25秒。と十分高速と言えるタイムを叩き出せたと思います。
問題の極光+祝福のメシエノーツもそこまで手間取ることなく処理してくれます。
実際に使用して実感しましたが、コーギーの先制+二回行動は圧巻の性能ですね。主だった活躍は闘技場でしょうが、適性のあるクエストが有るのは嬉しいものです。
リティシアは実装当初から騒がれていただけあり、やはりあのイーリスに差し迫る攻撃性能を持ち合わせています。
それにしても恒常キャラも強いユニットがたくさん出てきました。限定が引けない運命力のない私には有難い限りです(^^)
当面の目標は、私が把握できる範囲でのユニット限定で当たりキャラのランキングでも作ってみたいものですが、如何せん知識が足りないので勉強せねばなりませんね(;^_^A
ではでは、ご覧になって下さりありがとうございました~。
次は解放ソニアを軸にしたパーティーの紹介をさせて頂くので是非其方もご覧になっていただければ幸いです。
潜在解放!?-クリプト至上恐らく最大の上方修正来たれりー
兄さまには驚かされてばかりです。何なんですかそのFS2は
久しぶりの投稿になってしまいましたが、つい先日実装された潜在解放と呼ばれる育成システムが気になったので記事に書かせていただきます。
潜在解放の概要:公式より
※潜在解放後は元に戻すことはできませんのでご注意ください。
※潜在解放を行うにはユーザーランクが『50以上』必要となります。
※条件を満たしていても潜在解放できないユニットも存在します。
└進化後または契約後しか潜在解放できないユニットもございます。
※潜在解放できるユニットは順次追加されます。
※潜在解放したユニットを進化/契約した場合、進化/契約後のユニットにも潜在解放が存在すれば潜在解放状況が引き継がれます。
なんと潜在解放のリリース記念に一体分の潜在解放素材を配布されたので、早速アストリア兄様を解放させてみました。
進化アストリア
遂に毎ターン全体短縮できるユニットが現れてしまいました。しかもデメリットなしですよ!?
この短縮性能は現状オンリーワンであり、従来のアスオペに代わりアスソロと呼ばれる短縮ループ時代の到来でしょうか。
既に巷ではアストリアにクイックを掛けることで、1ターンで全体を6CT回復させるという戦法も考案されていました。
※マリアカルラもクイックを掛ければ全体6CT回復する事が出来ますが、代償先を選ぶので編成が制限されてしまいます。
キラーも両方滅殺になり、FSの倍率も上がったので以前よりも更に単体攻撃力が増してきました。他のアタッカーに全体攻撃をしてもらい、アストリアが残った敵を滅する戦い方になりましょうか。
次はステータスの詳細です。
正確な表示を見たいので強化画面のスクショです(笑)
次に解放画面です。
スピードを潜在解放すると3645となり早すぎてしまうので、スピードの項目は潜在解放しない方が良いかもしれません。
元の3314というスピードで十分です。
短縮は他のユニットがFSを撃った後に撃ちたいので、アストリアが早すぎるのは欠点となり得るからです。
実際、私は解放したスピードの分マイナスハピネスを使う羽目になりました(笑)
そして短縮だけに使うつもりなら攻撃とスピード、PS枠を解放する必要はなくなるので宝珠の使用コスパも非常に高いです。
皇子の宣伝はここら辺にして、他にも大幅に強化されたお二方を紹介させてもらいます。
契約リズ
FS1が化け物です。
スピードも十分アタッカーとして活躍できる速さに成長しましたし、無難に強化されたユニットです。
ドラゴンキラーは貴重なのでリズの活躍が一層期待できます。
また、FS2はCTが2ターン短くなり以前よりは使いやすくなりました。
アーカード等の単体短縮を掛けやすくなりましたね。
オンリーワンの性能ですのでリズも潜在解放おススメ筆頭でしょうか。
潜在解放組の火フランシールや光ルクレツィアは、HP60%以下で威力上昇する起死回生ですが、私みたいにプライヤやアイゼンを所持していない領主はHPが多いときに威力が上昇する元気スキルの方が条件を満たしやすいです。
その点、リズは特に何もせずとも火力を伸ばしやすいので、手持ちに左右されない強さがあります。
進化ミトラ
潜在解放・進化バージョン。
短縮役が不足しているなら此方も有りですね。2回行動+連撃+3T短縮とアーカードを彷彿させる性能ですね。ミトラは自身に短縮を必要とせず連撃を撃てるという強みがあります。
契約ミトラ
此方は潜在解放契約バージョンです。
二回行動次第ではパンドラよりも連撃性能が高くなります。クイック先筆頭の手数の凄まじさですね・・・。
キラーが刺さる相手も多いですし、非常に優秀なアタッカーに化けたのではないでしょうか。
CTがとても短く、またLSが優秀なので単体性能、リーダー適性ありとフレンド枠にうってつけですね。
総評
潜在解放は契約追加以上に出鱈目な強化がされていますね笑
実装当初は宝珠の入手手段が限られていたことから、誰を解放するのか非常に悩みどころではありましたが、現在はデイリーミッションで1日1個貰えるようになりました。
勿論慎重に解放するユニットを選ぶ必要はあるのですが、もったいない精神を働かせすぎるのも禁物な気がします(;・∀・)
因みに一つのユニットを全て潜在解放するのに
精鋭の宝珠×100個
覇者の宝珠×1個、or 同一ユニット×1体
が必要になります。
精鋭の宝珠は交易ポイント5000で一個手に入りますが、レートがかなり高いですよね(汗)
時折開催される覇者の頂をしっかりクリアして地道に稼ぐのが一番ですね。。。
さて本日はこれくらいにします。
いや~、潜在解放。わくわくが止まりませんでしたね。今後もこういった古いキャラのテコ入れがされると嬉しい限りです。
ではでは~!